皆さんが住んでいる町の名前には、どんないわれや意味があるのでしょう?ページトップにある丸子マップ上の町名についてご紹介いたします。
◆丸子(まりこ)
鎌倉時代『吾妻鏡(あずまかがみ)』という本に初めて『麻理子(まりこ)』としてできます。そこには手越(てごし)の住人平太家綱(ひらたいえつな)が麻理子を戦いのほうびに与えられ、そこに駅家(駅舎)をたてたと書かれています。連歌師(れんがし)の宗長は、『丸子という里、家五十六軒。京鎌倉の旅宿なるべし』と書いています。
(井尻橋より井尻峠を望む)
宇津ノ谷(うつのや)

伊勢物語の中に『駿河なるうつの山辺のうつつにも夢にも人に逢わぬなりけり』の歌としてこの地名がでてきます。ずっと昔からあった地名なのでしょう。他にも多くの歌によまれています。『うつ』とは渓谷(けいこく)を意味しています。

(昔のたたずまいを残す宇津ノ谷の家並み)
逆川(さかさがわ)
昔、花沢から小坂(おさか)の古道を通る人々が満観峰(まんかんほう)から丸子地区に出て、『あれまあ、ここは川が逆さまに(南ではなく北側に)流れている』といったところからこの地名になったといわれます。
(逆川の家並み)
赤目ヶ谷(あかめがや)
ここには、菅原道真(すがわらのみちざね)が祭られている起木神社「(おききじんじゃ)があります。道真が愛した紅梅(赤い梅)から名づけられました。
二軒家(にけんや)
元々、ここには家が二件しかなかったので二軒家になったといわれています。
丸子元宿、1丁目〜5丁目
昔は天皇の御所がある京都を中心に考えられていたため、西側より元宿、1、2…丁目となりました。
(元宿・泉ヶ谷方面を望む)
大鈩(おおだたら)
ここには農具を作るかじやがいましたが、『たたら』とはかじやのふいご(送風機)を表しています。
(大不動尊…毎月28日は朝市が立つ)
泉ヶ谷(いずみがや)
清い泉が各所にあったので泉ヶ谷の地名がつきました。鉱泉もあります。
戸斗の谷(ととのや)
この地に細く水が落ちている滝があり、その落ちる滝の音の様子から『戸斗』の名がつきました。
(戸斗の谷、歓昌院坂方面を望む)
宗小路(そうこうじ)
宗長(そうちょう)が通った小路があるからとも、宗教寺に由来するとも言われています。
細工所(さいくじょ)
近くの山で掘り出した銅を加工、細工した所だといわれています。
沢川(さわがわ)
2本の沢が丸子川に流れ込んでいます。合流付近の両岸の地区を指してこう呼んでいます。
舟川(ふながわ)
村の中の2本の川の形が舟に似ているからではないか、といわれています。その川の下流にも川が合流するところがあって、そこは『小舟川』という名前がつけられています。
(舟川の家並み)
佐渡(さわたり)
元々は『澤渡』と書いていたようです。700年も前から名前がつけられていました。
(佐渡の手児万葉歌碑)
寺田(てらだ)
寺領であった時代があったことからこの地名がつけられました。
鎌田(かまた)
ガマの生えた湿地帯の田から蒲田、現在の鎌田になりました。

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